Toastに寄せて

すでに焼いてあるパンをこんがり焼く「トースト」という行為は、
「再構築」「再編集」に近いなぁと思っていました。

トーストにバターやジャムを塗る行為はカンバスに絵を描く様子とも重なるし、
食べ進める様子は何かを削り出して形を作っていく様子とも重なるな、とも思っていました。

盛岡にCygを作って8年。
ギャラリーを運営していく中で
「全てのものが文化や芸術を形作っている」
「アートと日常の溝を埋めてグラデーションにするべきだ」
と考えるようになりました。

それらを練り練りしまして、Cygのノウハウを生かしつつ、
Cygとはまったく別のスペース「Toast」をはじめることとなりました。

Cygを大切に思っていただいたみなさんのおかげで、
数年前から考え続けていた次の提案をすることができました。
本当にありがとうございます。

「明日の朝はトースト(パン)があるから大丈夫」と思える。
これってすごいことだな!と思っています。

そして、いろんな人に好きなトーストの食べ方を聞くと、
みんなイキイキ喋り出すんですよね^ ^

つまりトーストの存在は
「生きるのに比較的必要」且つ「積極的に考えたくなる話題」
なんだなと考えたわけです。

なので、
「どんなパン買おうかな」
「どうやって焼こうかな」
「どんなジャムのせようかな」
「何と食べようかな」
「バターどっさり今日は特別だ」
みたいな感じで、

アート、食、暮らし、デザイン、クラフト、文化、歴史、哲学、文学、イラストレーション、漫画、音楽、言葉、ビジネス、教育、などなど、とにかくさまざまなことを、考えれたら良いよね〜と。

まるで明日の朝食べるトーストのように、
いろんなことを「自分事」として考えていける空間を作りたい。
そしてそんなふうに考える人がわんさか居る街に盛岡ってなりそう〜。
となんでか僕が勝手に思っていまして「Toast」という名前になりました。

深かそーな言葉を並べましたが、
ただ単にかわいい名前をつけたかっただけだよ、とも言えるくらいな事です。
「Toast」が長く愛されれば最初の意図など変わることもあると思います。
それもいいのではと思っています。
でも良い変化であるべきですね。

みなさんが「Toast」で様々なものを生み出したり、発見したり、明日のことを考え続けることができますように。

Cyg/homesickdesign/Toast
ディレクター 清水真介

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